オンラインカジノと他のギャンブルをペイアウトで比較してはいけない

ペイアウトとは

ペイアウトは、還元率や払戻率とも呼ばれます。
つまり、どれだけお客さんの手元に賭け金が還元されるか、払い戻されるか、ということをパーセンテージで表したものです。

例えば、お客さんの掛け金の総額が100万円で、ペイアウトが60%だった場合、そのギャンブルの運営者が40万円を利益として入手し、残りの60万円がギャンブルに勝った人に配当として分けられる形になります。
極端な話、このペイアウトが100%であれば、運営者は一切利益を手にせずに、掛け金の100万円がそのまま賭けを行った人達に山分けされるという形になります。

胴元を置かずに行われる「1人100円ずつ出してジャンケンに勝った人は人が総取り」といったようなゲームは、ペイアウトが100%だといえるでしょう。

ギャンブルごとに違うペイアウト率

ギャンブルのペイアウト率

ペイアウト率はギャンブルごとに変わります。
例えば、宝くじはペイアウト率が50%だと言われてます。
つまり、宝くじを購入するために人々が支払った金額のうち、半分を宝くじの運営団体が利益として手中に収めているということになるのです。

その他のギャンブルで言えば、競馬が75%、パチンコ、パチスロが85%と言われています。
85%なら、かなり高い数字だと思うかもしれませんが、実はオンラインカジノのペイアウト率は97%が平均と言われています。
このペイアウトは、第三者機関の審査を経た上で、公表されている数字なので、嘘や間違いはないといえるでしょう。

では、他のギャンブルと比較しても、ダントツでペイアウトが高いオンラインカジノは、勝ちやすいギャンブルだといえるのでしょうか。

オンラインカジノは、ペイアウトの計算方法が違う

ギャンブルによって、そのペイアウト率の計算方法は変わります。
競馬などは、純粋に賭けられたお金の総額から運営者側が利益として得る分のパーセンテージが決まっていて、残った金額を的中者に払い戻させるという形で倍率が計算されます。
払戻率は低めですが、その点はわかりやすいシステムだといえるでしょう。

しかし、オンラインカジノに関しては少し違います。
ゲームごとにペイアウト率が違い、さらに1ゲームごとにそのペイアウト率が掛け算されていくという形なのです。
オンラインカジノが発表しているペイアウト率は、全体の平均値であり、ゲームによっては90%のものもあれば、99%のものもあるということです(ゲームごとのペイアウトを公表しているオンカジもあります)。

そして、もし90%のゲームを行った場合、最初の1ゲーム目では100万円が90万円になり、2ゲーム目では90万円が81万円になりという形で10%ずつ持ち金が減っていってしまいます。
競馬予想に比べて、オンラインカジノのゲームは回転が速いので、気がつけば手元のお金がなくなっているということは十分にありえます。
そういった意味で単純にペイアウト率が高ければ勝ちやすいとは言えないのです。